水槽立ち上げについて

今から約30年くらい前から、ニトロソモナスとニトロバクターを濾過の中心とした新しい飼育方法がドイツの熱帯魚メーカーにより広められました。ほとんどのアクアリストにこれが浸透したのが今から20年くらい前でしょうか。

錦鯉や金魚の飼育で群を抜いていた日本の飼育技術はドイツから伝わった化学的な裏付けのある飼育方法とうまく組み合わせることで、日本は熱帯魚の飼育においても世界一の技術を持つまでになりました。

ところがここ5~6年の間に日本のアクアリストの飼育技術が急激に低下し、熱帯魚消費国の中ではワースト一位を争うような事態になってしまいました。

それもこれも初心者が熱帯魚の飼育を始めようと思った時、少し調べれば簡単に出てくる知識が間違いだらけであることが原因と言えます。とにかく「絶対に初心者を失敗をさせたくない」という意気込みが全く感じられないサイトばかり(その正体は広告をクリックさせようとする、おこづかい稼ぎ目的のサイト)が増えてきて、せっかく楽しみに熱帯魚を始めようとしている人たちへの仕打ちに我慢ならず、このような毒のあるサイトになってしまっている次第です。

かつては熱帯魚の飼育を始めようと思えば、まずは専門家の書いた書籍を読んで調べたものです。というよりも、以前は本当の専門家(だいたい日本で1、2を争うほどの有識者が多くても2人くらい)しか、本は出さなかったものです。

ところが現在では素人までもが、ネットの情報を正しいかどうかの確認もせずに寄せ集めた熱帯魚の飼い方の本を出版することに加え、多くの人がとりあえず知恵袋などで聞いてみるところから始まります。ここでもし「水槽 立ち上げ」「濾過バクテリア」「パイロットフィッシュ」で検索するように、と言われてそのとおりにしてしまったら、もうだめです。

当然のごとくうまくいかず、困り果ててまた質問してみると、自称専門家の想像による独自の理論が展開され、成功とは反対の方向へと連れて行かれます。

また、こうした内容をもとに初心者が新たなホームページを作り、それをインターネットで見つけた記者がその内容をもとに雑誌を作り、それを読んだ大勢の初心者が失敗する、という仕組みです。

このホームページの目的は、初心者が失敗の迷宮から抜け出し、まともな知識を身につけたアクアリストが知恵袋などで更なる初心者を正しく導き、引いては日本の飼育技術低下を食い止め、せめてワースト1の汚名を返上することです。